■2006年度事業報告書
1.平成18年度「和い輪い人権学習会」
平成18年度「和い輪い人権学習会」は、7月、9月、11月の各月ごとにテーマを掲げ、それぞれの月に2日間の日程を組んで実施されたワークショップ形式の参加型人権学習会で、京都市の主催事業。この事業に関して、「ネットからすま」は次の各項目につき委託契約を締結し、参画した。
・学習会の企画及び進行に関すること
・学習会の出演者の派遣及び連絡調整に関すること
・事業報告書の作成に関すること
・そのほか、学習会事業の全体の進行に関して必要なこと
具体的には、各回のテーマ設定、ワークショップの内容・構成を「ネットからすま」の担当職員が企画し、また同職員は各回の進行役(ファシリテーター)も務めた。京都市文化市民局人権文化推進課の担当職員らと綿密な協議を重ねながら、毎回創意工夫をこらしたワークショップを実施した。「見直そう、私たちの“あたりまえ”」を全回通じてのトータルテーマに据え、参加者がアクティビティに積極的に参加し、互いの意見を尊重し、傾聴し、自ら実践し、考えることを通して、さまざまな人権課題に気づき、人権感覚を豊かにしていくことをねらいとした。
本事業の委託を受けるのは4年目であり、過去3年は1つのテーマを1日(午前10時〜午後4時)かけて扱う形をとってきたが、今年度は参加者からの要望等に配慮し、1つのテーマを2日(各日午後1時〜午後4時)かけて扱う形に改めた。この変更には賛否両論あったようだが、内容的には今年度も非常に好評であった。
事業名
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平成18年度 和い輪い人権学習会
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実施日・内容
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@2006年7月13日(木)/7月27日(木) *テーマ=障害者の人権
タイトル:障害のある人にとって暮らしやすい社会とは?
〜「常識」は、ときには「非常識」〜
A2006年9月14日(木)/9月28日(木) *テーマ=子どもの人権
タイトル:子どもを理解しようとしていますか?
〜おとなと子どもの間にあるものは…?〜
B2006年11月16日(木)/11月30日(木) *テーマ=人権一般(優生思想)
タイトル:いのちに「優劣」がありますか?
〜さまざまな人権課題の底に横たわる「思想」とは〜
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実施時間
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いずれも13時〜16時
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実施場所
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京都市女性総合センター
ウィングス京都
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従事者の人数
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「ネットからすま」からは担当理事1名が参画
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受益対象者の
範囲及び人数
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市民
各月各テーマごとに参加者を原則として募集し、毎月平均して30〜35名が参加。
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備考
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9月14日/9月28日の両日、京都府の人権広報テレビ番組「京都人権情報」の取材を受け、のちに同番組はKBS京都で放映された。
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2.各種の人権ワークショップ
平成18年度は、下記の市・区・その他から人権ワークショップの企画・運営・実施の委託を受け、実際にこれを受託した。
A)2006年西京区人権強化月間ワークショップ…京都市西京区洛西支所からの委託
B)2006年京田辺市わくわく人権ワークショップ…京田辺市からの委託
C)2006年東山区人権啓発事業・地域リーダー研修会…京都市東山区からの依頼
D)2006年度西乙訓高等学校教職員人権研修会…京都府立西乙訓高等学校からの依頼
A)2006年西京区人権強化月間ワークショップ
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実施内容
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世間は「隣人」との出会いに満ちている
*『隣人を知ろうとする』をテーマにした入門篇の人権ワークショップ。
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実施日時
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2006年8月5日(土) 13時30分〜16時30分
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実施場所
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京都市西京区役所洛西支所大会議室
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従事者の人数
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「ネットからすま」理事1名が企画・運営・進行を担当
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受益対象者
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西京区洛西支所管内に在住する、同区役所支所が募集した市民 約25名
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B)2006年京田辺市わくわく人権ワークショップ
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実施内容
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字を書けるのって当たり前のこと?
*識字をモチーフに、言葉の大切さや言葉のもつ恐ろしさに気づき、被差別部落出身者や 在日コリアンの生活に思いをはせる。
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実施日時
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2006年10月26日(木) 13時30分〜16時30分
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実施場所
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京田辺市社会福祉センター内
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従事者の人数
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「ネットからすま」理事1名が企画・運営・進行を担当
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受益対象者
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京田辺市役所人権啓発課が募集した市民 約15名
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C)2006年東山区人権啓発事業・地域リーダー研修会
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実施内容
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多文化を知る〜在日外国人と共に生きる社会〜
*フィールドワークのうち在日コリアン集住地域・東九条のフィールドワーク及びワーク ショップを企画・運営・進行。
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実施日時
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2006年11月22日(水)
フィールドワーク(高麗美術館→東九条)…9時30分〜12時 *東九条は11時〜12時
ワークショップ…13時30分〜16時
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実施場所
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ワークショップ…東山区役所内
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従事者の人数
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「ネットからすま」理事1名が企画・運営・進行を担当
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受益対象者
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東山区内に在住する、同区役所が募集した市民 約30名
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D)2006年度西乙訓高等学校教職員人権研修会
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実施内容
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ワークショップによる参加型人権学習の進め方
*人権ワークショップの進め方を、具体的なアクティビティを紹介し、これに参加しても らいながら解説する。
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実施日時
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2007年2月21日(水) 15時40分〜17時10分
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実施場所
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京都府立西乙訓高等学校内
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従事者の人数
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「ネットからすま」理事1名が企画・運営・進行を担当
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受益対象者
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西乙訓高等学校教職員 約25名
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3.女性解放運動資料編纂事業
「京都市男女共同参画講座受講生参考資料(女性解放運動関係)」収集・調査事業について、財団法人京都市女性協会からの委託を受けてこれを行った。この事業は2ヶ年にわたり、平成18年度はその2年目であった。
1970年代から80年代にかけての女性解放運動、いわゆる「リブ運動」については、一部で学術的視点からの評価がなされてはいるものの、当時の社会的偏見等によって、いまだ正当な社会運動史としての位置付けが確立しているとは言いがたい。全国で繰り広げられた運動の資料を通して、当時の女性たちの先駆性や多様性、真摯な在りようを明らかにすることが必要である。そのための資料収集・編纂を行い、報告書をまとめた。
事業名
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平成18年度京都市男女共同参画講座受講生参考資料(女性解放運動関係)収集・調査事業
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事業内容
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・女性解放運動に関する資料の収集
・目録作成
・保管・閲覧可能状態へのファイリング
・分析・評価のまとめ
*立命館大大学院先端総合学術研究科・立岩真也ゼミ及び女性解放運動研究会「LEMON+C」 から協力・アドバイスを受ける。
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事業期間
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2006年4月〜2007年3月
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従事者の人数
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「ネットからすま」理事1名が担当
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4.識字学級での講義
辰巳識字学級から依頼を受け、理事が講師として出向しハンセン病について講義を行った。
事業名
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辰巳識字学級学習会での講義「考えてみましょう、ハンセン病のこと」
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講義内容
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・ハンセン病とはどんな病気か
・日本におけるハンセン病の歴史
・なぜ隔離されてきたのか
・療養所内で行われてきたこと
・ハンセン病元患者の今
・ハンセン病に対する差別事件
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実施日時
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2006年11月13日 19時〜21時
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実施場所
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辰巳コミュニティセンター内
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従事者の人数
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「ネットからすま」理事1名が担当
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受益対象者
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辰巳識字学級生徒及び教員 約15名
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